長野県佐久市のネット古書店「古書じんや」宣伝部

長野県佐久市のネット古書店「古書じんや」の日々の活動記録、宣伝など。

【捨てられずに保管してある古い本の整理をしませんか】

あなたのおうちに、ご実家に、
ご兄弟やご親戚の家に、
お友達やご近所のおうちに、
眠っている本は、ありませんか。


本棚の奥や、押し入れや倉庫に、
もしかして土蔵に?
ダンボール箱やケースや木箱などに
しまいこまれている本は、ありませんか。
新古書店さんにも、古本屋さんにも
売られずに残っている本は、ありませんか。




ホームページの「店主からのあいさつ」にも書いた通り、
店主は以前(10年以上前に)、新古書店に勤務していました。
昔の職場ではお目にかかれなかった本、買取できなかった本は、
たくさんありました。
街の書店に並んでいるような新しい本や、
きれいに保存されている本が優先されたからです。


店主は以前、
「趣味は読書、ではない。読むことではなく集めるめことだ」
と言っていた時期がありました。なので、
当店の最初の在庫のほとんどが、
店主が自分の趣味や好みにもとづいて新刊書店や古書店などで買い集めたり、
実際に読んだりした本たちです。
つまり、現在ホームページに掲載されている本には、
店主が生まれるずっと以前の古い本も、
去年出たばかりの新しい本も登録されています。


では、「古書じんや」さんでは、
どんな本を買取してくれるのですか?
と、質問されました。


当店のホームページでは、
「20年前、30年前、40年前の本」
という表現をつかっています。
もっと古い本(例えば戦前の本)でもかまいませんが、
やはり年数が経過すると、保存状態によっては、
本の整理や処分をお考えの方でも、
「こんなのでも売れるのか?」と、
ためらわれるお気持ちも、ごもっともです。


当店は店主がこれまでに読んだり集めたりしてきた
新しい本も古い本も混ざった状態で開業しましたが、
これから積極的に買い取りをして、
「読みたい!」「欲しい!」という
新たな読者・所蔵希望者に届けたいのは、一言でいえば
ちょっと「古い本」のほうです。


(もちろん、「新しい本」も最新の「ベストセラー」も、喜んでお引き受けしますが、たぶん当店より高く買い取りしてくれる店はたくさんあるはずです)
(新しい本の中には、特定のジャンルについてはぜひお売りいただきたいと願っているものがあります。例えば「東日本大震災に関する本」「ビジネス書・自己啓発書」「美術展の図録」などです)


例えばカバーが破れている本、カバーがない本でも、
その本が貴重な、あまり見かけない、珍しい本であれば、
それを読みたい、手に取ってみたい、自分の本棚に並べたい、
という人は、どこかにいるかもしれません。
そんな本は、この記事を読んでくださっている
あなたのものではない、かもしれない。
でも、だからこそ――ご実家などに、
「お父さんお母さんが読んだ本、
 残っていませんか?」
と申し上げたいのです。
もしかしたら、おじいさんおばあさんの本が、どこかにありませんか。


ほんとうに好きな人が、
また読みたいけれど新古書店さんにはもう売っていない、
という本は、きっとまだどこかに眠っているんじゃないか?
都会の住宅事情とは違うのだから、当県のちょっと古いお宅には、
まだまだあるはずだ――店主はそう思っています。


カバーや函が変色していたり、破れていたりすれば、
新古書店さんではなかなか値段がつかないでしょう。
背表紙が色褪せていたり、シミが出来ていたり、フチがスレて傷んだり
といった状態のものも、長い時間保管していれば出てくるはずです。


さすがに、なんでも良いというわけには
いきません。1円でも売れない、という本はたくさんあります。
それに、保存状態の程度にもよります(※↓下にエピソードを書きました)
それでも当店では、誰が書いた本か、どんな種類や内容の本か、といった
本そのものの価値をちゃんと見て、出来るだけお値段をつけたいと考えています。
まずは「読みたい」「欲しい」という人がどこかにいるか、
最低限、読書に耐えうる状態か否か、を先に判断したいと思います。


あなたや、あなたの身近な方で、
「そういえばお父さんやお母さんがむかし読んだ本を保管している」
「どうしても捨てられずにとってある」

という方がいらっしゃったら、
ぜひ当店を紹介してください。


古くても、カバーがなくても、ちょっとくらい変色していても、
その本を探している人は、どこかにいるかもしれません。
こんな本、もうどこにも売っていないから、捨てちゃおうかな――。
そんな時は当店にご相談ください。


これなら「欲しい!」「読んでみたい!」という方がいそうだ……。
そんな本を求めて、買取を行なっていきます。
宅配買取、出張買取、当店の買取受付所へのお持ち込み。
どんな方法でも、その本を活かすために何が出来るかを考えましょう。



【エピソード】
かつて新古書店に勤務していた時です。出張買取に、とある古いお宅にうかがって、ちょっと困ってしまったことがあります。お電話では、若い頃に読んだ古い本だけれど「きれいにとってあるわよ」とおっしゃっていました。実際は、読んでいた時に、なのか、何年もたってそうしたのか、傷んだり汚れてしまったカバーを外して、本体だけをきれいにとってある、という意味だったのです。本来ならあるべきカバーがまったくない本を大量に持ち帰るわけにはいかず、叮嚀にご説明して手ぶらで帰りました。新古書店さんのように厳密に、カバーがない、変色がある、破れているから、といった「保存状態」の良し悪しそれだけを理由にお値段をつけない、ということはありませんが、でも本来あるべきものがまったくないものばかりを買い取るわけにもいかない、ということはありますので、ご理解いただくのが難しいのですが……。